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キャリアアップ助成金とは? 受給要件や申請手続きを解説

人材の活用や育成に積極的な取り組みをする企業に対して、国はさまざまな助成制度を用意し、資金面での援助をしています。キャリアアップ助成金も、そのひとつ。ぜひ有効に活用して、事業の活性化を図っていきたいところですが、キャリアアップ助成金とは、どのような制度なのでしょうか。概要、受給要件や申請手続きについて説明します。

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キャリアアップ助成金とは

キャリアアップ助成金は、有期雇用労働、短時間労働、派遣労働など、非正規で雇用されている労働者の企業内でのキャリアアップを後押しするために設けられた助成金です。労働者にとっては働く意欲や能力の向上につながり、事業主にとっては優れた人材の確保や業績アップにつなげることができます。

支給対象となるのは、非正規労働者を正社員として採用したり、処遇改善を実施したりといった要件を満たす取り組みをした事業主。設定されているのは次の7つのコースで、いずれのコースも、生産性の向上が認められる場合は増額となるほか、事業主の規模によって支給額が異なります。

正社員化コース

就業規則や労働協約などに規定された制度に基づいて、有期雇用労働者の非正規労働者を正規雇用労働者(勤務地限定正社員、職務限定正社員、短時間正社員を含む)に転換、あるいは直接雇用したときに助成金が支給されるものです。

支給額は、有期雇用から正規雇用への転換など転換形態、対象者が母子家庭もしくは父子家庭であるかなどの状況によって変わります。

賃金規定等改定コース

処遇改善対策の一環として、すべての有期雇用労働者の賃金規定などを2%以上の増額をもって改定した場合、もしくは、雇用形態別や職種別など一部の有期雇用労働者などの賃金規定などを2%以上の増額で改定した場合に助成金が支給されるというコースです。
支給額は、対象者がすべてであるか一部であるかによって異なります。

健康診断制度コース

処遇改善の一環として、有期雇用労働者を対象とした法定外の健康診断制度を導入し、延べ4人以上の労働者に対して実施したときに助成金が支給されるというコースです。支給額は、健康診断を受けた人数ではなく、事業所単位での支給となります。

賃金規定等共通化コース

就業規則や労働協約の規定において、正規雇用労働者と共通の職務に就く有期雇用労働者に対して相応の賃金規定などを設けるという項目を作成し、実際に適用したときに助成されるコースです。
支給は1事業所当たり1回ですが、対象となる労働者が2人以上の場合は、1人当たり一定の額が加算されて支給されます。ただし、加算されるのは最大20人までです。

諸手当制度共通化コース

就業規則や労働協約の規定において、有期雇用労働者が正規雇用労働者と共通の諸手当が受けられる制度を新設し、実際に適用したときに助成されるというコースです。
対象人数や共通化した項目の数により、助成金が加算されます。ただし、上限は対象人数20人、共通化項目10項目までです。

選択的適用拡大導入時処遇改善コース

以下の取り組みを行ったことにより、有期雇用労働者が、新たに社会保険の被保険者となったときに支給される助成金です。
取り組みとは、労使の合意に基づいて社会保険の適用拡大を実施しようとする事業主が、有期雇用労働者に向けて保険制度の概要や加入メリットなどの説明をすると同時に、保険加入の意向があるかなど有期雇用労働者の意思を適正に把握し、労使合意に反映させること。なお、新たに被保険者となった有期雇用労働者の基本給を増額した場合は、その割合によって助成額が加算されます。

短時間労働者労働時間延長コース

有期雇用労働者の週当たりの所定労働時間を5時間以上延長した場合、あるいは1時間以上5時間未満の延長をすると同時に処遇改善を実施し、これにより、該当の労働者が社会保険の被保険者となったときに支給される助成金です。
助成金は1人当たりで計算されますが、トータルで1事業所当たり45人までの申請ができます。

キャリアアップ助成金の受給要件

助成金を受給するにあたっては、事業主として満たしていなければならない要件があります。まず、雇用保険に加入していること、事業所ごとにキャリアアップ管理者を置いていること。さらにキャリアアップ計画を作成して受給資格の認定を受けること、対象労働者の賃金算出方法などを明らかにできること、キャリアアップ計画期間内に取り組みをすることも要件です。なお、申請後、予告なく実地調査が行われることがあります。協力しない場合は不支給となることを覚えておきましょう。

キャリアアップ助成金を申請するときの注意点

事前計画と取り組み内容が一致していない場合、申請書類に疑義がある場合や審査に協力的でない場合は、助成金を受給できない可能性があります。書類作成の際は、思わぬ不備のないように注意しましょう。

キャリアアップ助成金の申請手続き

申請手続きの第一歩は、キャリアアップ計画書を作成して提出することです。その後、コースごとに取り組みを行い、6カ月の賃金を支払った後に、支給申請します。申請をすると審査が行われ、審査が通れば助成金が支給されます。

キャリアアップ助成金とは、非正規雇用の労働者にとってもメリットがあるだけでなく、優秀な人材を獲得したい企業にとってもメリットのある制度です。コースも細かく設定されているので、事業所に合ったコースでの利用を検討してみてはいかがでしょうか。「利用してみたいけど、よくわからない」という場合は、FREE JOBがご相談に乗ります。助成金申請代行サービスも行っていますので、お気軽にお問合せください。

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