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求人NGワード完全版:NG表現と根拠法令などについて解説

求人票で使ってはいけないNGワードを、年齢・性別・属性別に具体例とともに詳しく解説。労働基準法や男女雇用機会均等法などの根拠法令も踏まえ、違反リスクや注意点、実務でそのまま使える適切な言い換え表現まで網羅的に紹介します。

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求人広告で注意するべき法的規制

求人広告は自由に書いてよいものではなく、複数の法律によってルールが定められています。まずは全体像を押さえることで、「なぜこの表現がNGなのか」が理解しやすくなります。

労働基準法

労働基準法は主に労働条件に関する最低基準を定めた法律であり、求人票においても労働時間や賃金などの記載内容に影響します。たとえば、実際よりも高い給与を提示したり、固定残業代を明示せずに掲載したりすると、労働条件の明示義務に抵触する可能性があります。

つまり、表現の問題だけでなく、「内容の正確性」も重要なポイントになります。誤解を招く表現は、単なるNGワードではなく法的リスクに直結するため注意が必要です。

男女雇用機会均等法

求人NGワードの中でも特に重要なのが、この法律です。男女雇用機会均等法では、募集・採用において性別を理由とした差別を禁止しています。

そのため、「男性歓迎」「女性限定」といった直接的な表現だけでなく、「営業マン」「事務員(女性)」といった性別を想起させる表現も問題になります。さらに、募集対象は男女共通でも、選考基準や条件に差を設けることも禁止されているため、求人票の書き方には細心の注意が求められます。

最低賃金法

最低賃金法は、地域ごとに定められた最低賃金以上の給与を支払うことを義務付けています。求人票においては、最低賃金を下回る金額を提示することは当然ながら違法です。

また、「研修期間は時給○円」などの表記も、最低賃金を下回っていないかを確認する必要があります。見落とされがちなポイントですが、NGワードというより「NG条件」として押さえておくべき重要事項です。

雇用対策法

雇用対策法では、年齢による募集・採用の制限を原則として禁止しています。そのため、「30歳まで」「20代歓迎」といった表現は、例外事由に該当しない限り使用できません。

ここで重要なのは、求人票上で年齢を明記しなくても、実質的に年齢で選考している場合も違反となる点です。つまり、表現だけでなく運用も含めて適切である必要があります。

職業安定法

職業安定法は、虚偽や誇張による求人を禁止する法律です。たとえば「未経験でも月収50万円可能」など、実態と乖離した表現は問題になります。

この法律は、求職者の誤解を防ぐことを目的としているため、魅力的に見せるための誇張表現にも一定の制限があります。結果として、「盛りすぎた表現」もNGワードの一種といえるでしょう。

求人広告のNGワードと禁止表現

具体的にどのような表現がNGとなるのかを理解することで、求人票のリスクを大きく減らすことができます。ここでは代表的なパターンを見ていきます。

性差別となる表現

性別を限定したり、特定の性別を想起させたりする表現は基本的にNGです。たとえば「男性歓迎」「女性事務員募集」といった表現は、明確に差別と判断されます。

一見問題なさそうに見える「女性活躍中」という表現も注意が必要です。職場の実態を伝える目的であっても、女性のみを想定していると受け取られる可能性があるため、表現の仕方には配慮が求められます。

年齢差別となる表現

「若手歓迎」「30歳まで」「20代中心」といった表現は、年齢制限に該当する可能性があります。特に「若い人材を求めています」といった曖昧な表現も、実質的な年齢制限と見なされることがあります。

企業としては育成を前提とした採用をしたい場合も多いですが、その場合でも年齢ではなく「未経験歓迎」「研修制度あり」といった形で表現する必要があります。

特定の人を優遇する表現

「主婦歓迎」「外国人不可」「未婚の方歓迎」など、特定の属性を持つ人を優遇・排除する表現も問題になります。これらは公正な採用の観点から不適切とされるため、基本的には使用を避けるべきです。

特に無意識に使われがちな表現であるため、チェック体制を整えることが重要になります。

実態と異なる表現

「誰でも簡単に稼げる」「高収入確実」といった誇張表現は、求職者に誤解を与える可能性があります。実態と異なる場合、職業安定法に抵触するリスクがあります。

魅力を伝えたい意図は理解できますが、結果的に信頼を損なうことにもつながるため、事実ベースで表現することが重要です。

表現を避けた方がいいワード・表現

法律違反ではないものの、トラブルやミスマッチの原因になりやすい表現も存在します。これらも実務では避けた方が無難です。

抽象的なワード

「やる気のある方」「明るい方歓迎」といった抽象的な表現は、一見ポジティブですが、求職者にとっては判断材料になりません。

結果として応募の質がばらついたり、ミスマッチが起きたりする原因になります。できるだけ具体的な業務内容や求めるスキルに落とし込むことが重要です。

精神論的なワード

「根性がある方」「努力できる方」といった精神論的な表現も、近年では敬遠される傾向があります。これらは評価基準が曖昧であり、ブラックな職場という印象を与える可能性があります。

そのため、「チームで目標達成に取り組める方」など、行動ベースで表現することが望ましいでしょう。

禁止表現の良い言い換え

NGワードを理解するだけでは、実際の求人票は改善できません。重要なのは、適切な言い換えを知り、実務に落とし込むことです。

年齢に関するNG表現と言い換え

「若手歓迎」や「20代活躍中」といった表現は避け、「未経験から育成する体制あり」や「入社後の研修制度が充実」といった形で表現することで、同じ意図を伝えることができます。

このように、年齢ではなく「成長環境」や「制度」に置き換えることがポイントになります。

性別に関するNG表現と言い換え

「女性歓迎」と書く代わりに、「育休取得実績あり」「時短勤務制度あり」といった具体的な制度を示すことで、性別を限定せずに職場環境を伝えることができます。

また、「営業マン」などの表現は単に「営業職」とするだけで問題を回避できます。

属性(国籍・家族状況など)に関するNG表現と言い換え

「日本人限定」といった表現は、「日本語での業務対応が可能な方」とすることで、業務要件として表現できます。

同様に、「主婦歓迎」は「シフト調整がしやすい環境」など、働き方の特徴として伝えることで、より適切な表現になります。

まとめ

求人票におけるNGワードは、単なる表現の問題ではなく、法律や企業の信頼性に直結する重要なポイントです。特に年齢や性別に関する表現は、意図せず違反となるケースが多いため、体系的に理解しておく必要があります。

重要なのは、「何がNGか」を知るだけでなく、「どう書けばよいか」まで押さえることです。法令に基づいた正しい表現を使うことで、トラブルを防ぎながら、より魅力的で伝わる求人票を作成することができます。