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助成金とは? 補助金との違いや申請方法・注意点も解説

助成金とは? 補助金との違いや申請方法・注意点も解説

起業しての事業展開、設備投資をしての事業拡大、人材育成などには、それなりの資金が必要となります。助成金は、こういった金銭面をサポートする公的な支援制度のひとつです。ところで助成金とはどのような制度なのでしょうか。誰でも受けることができるのでしょうか。ニュアンスの似た補助金とは、どう違うのでしょうか。この記事で助成金の概要や補助金との違いなどについて説明します。

助成金とは

助成金とは、国や地方自治体が事業主を資金面から支える制度です。必要とする事業主が申請し、規定の要件を満たしていると認められれば、お金を受け取ることができます。ありがたいことに返済は不要で、国の所管は厚生労働省です。

もう少し具体的に説明すると、厚生労働省が目指しているのは、年齢や性別、障害の有無などにかかわらず、働く意欲のあるすべての人が安心して働ける社会、安定して生活できる社会を実現すること。そういった社会を実現する一環として事業主が従業員を雇い入れたり、誰もが働きやすいように職場環境の改善を目指したり、仕事と家庭が両立できる取り組みをしたりということを実践して成果が見られたときに、助成金が支給されます。

地方自治体にも助成金制度はありますが、すべての自治体が実施しているというわけではありません。実施している場合も、地域活性化や産業振興を目指した独自のものが多く、厚生労働省の助成金に比べると金額もさほど大きくはないようです。

審査はどちらが厳しい? 助成金と補助金の違い

助成金を受給するためには、申請をして、規定の要件を満たす必要があります。では、補助金はどうなのでしょうか。ここで、助成金と補助金の違いについて確認しておきましょう。

助成金を支給するのは厚生労働省か地方自治体ですが、補助金を出すのは経済産業省か地方自治体です。また、各省庁・地方自治体からは、給付金、協力金、支援金などの名目での支給もありますが、これらはすべて本質的には補助金とほぼ同義です。

注目したいのは、募集期間です。助成金も補助金も募集期間があるのですが、助成金が半年~1年と長期間であるのに対し、補助金は数週間~1カ月程度。どちらかというと、期間の長い助成金のほうが申請しやすいといえます。

申請後の審査が通過しやすいのも、助成金のほうです。どうしてかというと、補助金の場合は支給する件数が決められているからです。つまり、補助金は申請しても必ず受給できるとは限りません。同じ補助金に多くの会社が申請をした場合、それだけ受給できる確率は下がってしまいます。
一方の助成金は、雇用保険に加入している、適正な労務管理を実施しているといった要件を満たし、就業規則や労働者名簿など必要とされる書類を提出すれば、ほぼ受給することが可能です。

企業が助成金を申請する際の注意点

事業主や企業にとってはとてもありがたい助成金ですが、申請にあたっては気をつけなければならないこともあるので確認しておきましょう。

まず助成金は、事前に給付される性質のお金ではないということです。
例えば労働条件に関する助成金の場合、労働環境を整える計画を立てて申請を行い、審査で「確かに労働環境が改善された」という実績が認められたときに支給されます。つまり、労働環境を整備したいから事前の資金調達をするという形での利用はできないということです。助成金は「従業員のために、企業としてお金をかけて取り組みをしました」という実績と成果に対して支給されるものであることを覚えておきましょう。

さらに助成金は、申請して実際に支給されるまでには時間がかかります。目的が達成されていることが認めてもらわなければなりませんから、短くても半年程度、平均して1年半程度の時間が必要です。

言い換えると、助成金を申請するためには、資金面の余裕が必要ということです。例えば100万円の元手しかないのに、助成金を当てにしてその100万円をすべて使ってしまっては、支給まで運転資金が足りず大変な思いをすることになってしまいます。

また、当たり前のことですが、不正受給は厳禁です。不正受給防止のための調査も実施されますし、過去に不正受給をしようとしたことがわかった場合は、ほかの要件を満たしていても支給対象とは認められません。労働基準法に則って従業員を雇い入れ、適正な労務管理をしていること、必要な帳簿や書類を整備していることが支給の条件です。

実は申請書類の作成はなかなか難しく、本業の合間にできるというような性質のものでもありません。専門家に相談したほうが、間違いがないといえます。ただし、書類作成などの依頼を受けられるのは、社会保険労務士のみです。

助成金の申請方法と受給までの流れ

最後に、助成金を申請する方法と受給までの流れを簡単にまとめておきます。

まず、希望する助成金の要件に沿った実施計画を作成し、提出します。その後、計画を実施し、目的が達成できたという成果を証明する書類を作成して提出します。提出を受けて審査があり、通過すればめでたく受給という流れです。

助成金とは、人材雇用や企業経営に関して費用面からバックアップする制度で、さまざまなタイプの助成金が用意されています。助成金は募集期間も長く、しっかりと計画に沿って目的を達成するなどの要件を満たせば、間違いなく受給できる支援制度です。せっかくの制度を賢く活用し、事業の発展を目指していきましょう。

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