少子高齢化による人材不足を受け、高齢者採用を積極的に進める企業が増えています。この記事では高齢者採用のメリットや注意点、採用時のポイントなどについて詳しく解説します。
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高齢者採用で得られる5つのメリット
高齢者の雇用は企業に様々なメリットをもたらします。
ここでは、高齢者雇用の主なメリットを5つ詳しく解説します。
人員不足の解消
1つ目のメリットは人員不足の解消です。
少子高齢化が進み人材採用・育成が難しくなっている中、高齢者の雇用は人材不足を打破する有効な策となり得ます。
経験や知識のある高齢者を適材適所で採用できれば、即戦力としての働きに期待でき、人員不足の解消につながるでしょう。
ただし、高齢者は体力面や健康面で若年社員よりも気を使う必要があるため、労働環境や勤務時間には注意しましょう。
豊富な知識・人脈の活用
2つ目は、高齢者が培ってきた豊富な知識・人脈が活用できることです。
自社の事業にあった経験を持つ人材であれば、業界知識や人脈などを活用することで事業の競争力向上につながるでしょう。
また、事業経験者ではなかったとしても豊富な社会人経験で培ったコミュニケーション能力や経験値は、組織運営面でも大きな力となるでしょう。
ブランド力や社会的信用の向上
近年、政府主導で推し進められる働き方改革でも、職場のダイバーシティ(多様化)は非常に重要な位置付けとされています。
これまで職場ではマイノリティだった高齢者にとって、働きやすい職場をつくり雇用を促進することは、まさにダイバーシティの推進にあたります。
高齢者の雇用を通じて、ダイバーシティの推進に貢献することで企業のブランド力や社会的信用の向上につながる点もメリットと言えます。
従業員のモチベーションアップ
既存従業員のモチベーションアップにつながる点もメリットと言えます。
高齢者の多くは、仕事への意欲も非常に高く、前向きに業務に取り組む姿勢は若手社員に良い刺激を与え、社内の活性化が見込めます。
また、これまでの仕事で培った経験や仕事に向き合う姿勢は若手社員の良い見本となるため、人材育成面でも良い影響を与えるでしょう。
さらに既存の高齢者社員も、今後長く働けるという安心感を得られ、モチベーションアップにつながるでしょう。
国からの助成金など優遇処置も
最後のメリットは国からの助成金などの優遇措置が受けられることです。
政府は、生涯現役で働ける社会の構築を目指しており、高齢者の雇用促進や雇用環境改善に関わる助成金や税制優遇を用意しています。
主な制度としては、以下のようなものがあります。
- 65歳超雇用推進助成金
- 特定求職者雇用開発助成金
65歳超雇用推進助成金
65歳超雇用推進助成金は、定年年齢の引き上げや雇用継続制度の導入などの取り組みに対して支給される助成金です。
助成対象のコースは、「65歳超継続雇用促進コース」「高年齢者評価制度等雇用改善コース」「高年齢者無期雇用転換コース」の3つで構成されています。
なお、本助成金については2021年12月現在、申請多数につき新規申請受付が終了しています。制度見直し後、改めて案内されるということです。
特定求職者雇用開発助成金
特定求職者雇用開発助成金は、高齢者や障害者など一般的に就職が困難とされている人を継続して雇用することを前提として雇い入れた場合に支給される助成金です。
高齢者採用の場合、60歳以上65歳未満の高年齢者が対象です。
【参考】厚生労働省「特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)」
高齢者採用を実施する際に覚えておきたい注意点
ご紹介した通り、高齢者の雇用にはさまざまなメリットがありますが、一方で注意すべき点もあります。
ここでは、高齢者採用を実施する際に覚えておきたい注意点について詳しく解説します。
働き方や人材の多様化を認め促進する必要がある
高齢者を雇い入れる場合だけに限りませんが、多様な人材を雇用するにあたって、すべての人が働きやすい環境の構築を促進する必要があります。
高齢者の場合は、体力面や健康面の不安から、若手社員と同じように長時間の労働はできない人も少なくありません。無理に働くと健康を害してしまう可能性もあります。
短時間勤務やフレックス勤務などの多様な働き方を整備する、既存社員に働き方の多様性について理解してもらうなど、環境を整備する必要があると言えるでしょう。
マネジメント機能が低下する恐れがある
2つ目の注意点は、マネジメント機能の低下です。
高齢者採用では、既存社員を定年後に再雇用するケースも多いです。例えば、これまで管理職だった人材を再雇用した場合、元々は部下だった人が上司となる状況で働くケースもあるでしょう。
こういった場合、上司が思うように自分の意見や指示を伝えられなくなってしまったり、再雇用された人材が言うことを聞かなかったりするということもあり得ます。
こうなると、組織としてはうまく回らずマネジメント機能が低下する恐れがあります。
若手従業員の育成は怠らないように
3つ目の注意点は若手従業員の育成を怠らないようにすることです。
高齢者は、知識や経験が若手社員よりも豊富なため、若手が積極的に仕事に関わり、経験を積んでいく場面が減ってしまう可能性があります。
結果として、高齢者社員の活躍が若手従業員の育成を阻害してしまうことにもなりかねません。
こういった事態とならないよう、人材配置を工夫するなど若手従業員の成長を促すような環境づくりにも配慮する必要があるでしょう。
業務だけでなく体調面のフォローも必要
高齢者社員は、若手社員に比べると健康面での問題も起こりやすくなるため、体調面のフォローも必要でしょう。
ここで重要なのは、本人と会社が健康状態を共有し、フォローできる体制を整えておくことです。
健康診断を定期的に受けさせる、上司が体調面の確認を徹底するなど常に健康面に配慮できるようにしておきましょう。
即戦力となる高齢者を採用したいときにチェックすべきポイント
次に即戦略となる高齢者を採用したいときにチェックすべきポイントについて、詳しく解説します。
多くの経験を積み自社に必要なスキルを持っているか
1つ目のポイントは、多くの経験を積み自社に必要なスキルを持っているかどうかです。
高齢者を採用するうえで、これまでの長い業務で培った経験や判断力は大きなメリットです。
自社の事業に関連する経験や知識がどの程度あるかは、採用するうえで重要な要素となるでしょう。
心身共に元気で働きたいという意欲があるか
心身ともに元気で意欲があるかどうかもポイントです。
高齢者になると、前述したように健康面の問題はどうしてもついて回ります。心身の健康面に問題があると、思うような働きができない可能性も否定できません。
また、働くことや業務に貢献する意欲が高い人であれば、既存の従業員の手本となり、職場を活性化させることも期待できるでしょう。
様々な変化に対応できる柔軟性があるか
様々な変化に対応できる柔軟性があるかも重要なポイントでしょう。
近年、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。また、働き方改革の推進により、社内のデジタル化、テレワークなど働く環境の変化も激しくなっています。
過去のやり方や慣習にこだわっていると職場や事業全体に悪影響を及ぼすため、こうした時代の流れに柔軟に対応できる人材であるかも重要なポイントです。
高齢者を積極的に活用することは企業にとってメリットが多い
高齢者採用は、少子高齢化が進み若年層の採用が難しくなっている中、人材不足を解消する有効な手段です。
また、高齢者採用は人材不足の解消以外にも、職場の多様化・活性化、企業イメージの向上など企業にとってさまざまなメリットをもたらします。
もちろん、若年層社員と異なる配慮や環境整備が必要なこともありますが、ご紹介した高齢者特有の注意点やポイントを押さえれば、さまざまな面で良い影響があるでしょう。
まずは高齢者の活用について前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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