人材採用ナビ

人材採用から人材管理・育成まで人材に関するコラムを掲載しています。

  1. HOME
  2. 人材採用ナビ
  3. 人材採用
  4. キャリア採用とは?中途採用との違いやメリットを分かりやすく解説

キャリア採用とは?中途採用との違いやメリットを分かりやすく解説

キャリア採用は、早期に結果を出したいときなどに活用されている採用手法です。具体的に、どのようなものなのでしょうか。概要とメリット・デメリット、成功のポイントを解説します。

成果の出ない採用にお困りですか?
FREE JOBなら20以上の求人サイトに手間なく一気に掲載し、採用効率を劇的に改善します!

banner01

>>無料でFREE JOBのサービス資料をダウンロードする

キャリア採用とは

キャリア採用は、即戦力の人材をターゲットとする採用手法です。具体的には、募集する業界あるいは職種の経験者などをターゲットとします。例えば、技術職を募集するケースで、3年以上の実務経験を求める場合はキャリア採用に該当します。一方で、技術職を募集するケースで、未経験者までターゲットに含める場合は基本的にキャリア採用に該当しません。採用後すぐに戦力として活躍してくれる人材をターゲットにする点がポイントです。

中途採用との違い

キャリア採用とよく似た言葉に中途採用があります。中途採用は、即戦力の人材だけでなく未経験者や第二新卒などもターゲットとする採用手法です。つまり、業界あるいは職種の経験を問わず、就業経験のある人材を幅広く募集する採用方法を中途採用というのです。例えば、技術職を募集するケースで、未経験者までターゲットに含める場合は中途採用に該当します。

ただし、すべての企業がキャリア採用と中途採用の意味を理解して、使い分けているわけではありません。求人票に中途採用と記載しておきながら、未経験者不可としている企業もあります。両者の違いが、隅々まで浸透しているわけではない点に注意しましょう。

キャリア採用を積極的に行う職種

キャリア採用を積極的に行っている職種とその理由を紹介します。

営業

営業は、キャリア採用が多い職種です。最も大きな理由は、企業の売上に直結する職種だからといえるでしょう。各企業は、少しでも優秀な人材を確保しようと努力しています。そのため、基本的なスキルを身に着けた人材をターゲットに定めているのです。具体的には、営業戦略を立案して実行できる人材が求められます。つまり、単にセールストークが上手いだけでなく、リードナーチャリングやインサイドセールスを含め、売れる仕組みを作れる人材が求められるのです。

人事、財務、法務

人事にキャリア採用が多い理由は、経験がないと経営戦略に基づく採用計画を立てられないばかりか、面接で優秀な人材を見極めることもできないからです。また、人事評価や人材教育にも、ある程度の経験が必要です。したがって、キャリア採用が多くなります。

財務は、ノウハウがないと資金調達が難しくなるためキャリア採用が多くなっています。企業経営に関わる重要な役割を担うことから経験が特に重視されます。

法務も、契約書の確認作業や法的手続き、トラブル対応などに、経験・知識・ノウハウが求められるためキャリア採用が多くなっています。未経験者は対応が難しい職種のひとつといえるかもしれません。

システムエンジニア

システムエンジニアにキャリア採用が多い理由は、専門性の高い職種だからといえるでしょう。求められる知識・技術がなければ、仕事にならないケースがほとんどです。また、採用後に人材を育成する余裕のない企業も少なくありません。したがって、キャリア採用が多くなるのです。同じシステムエンジニアでも、求められる知識・技術は企業により異なる点にも注意が必要です。

キャリア採用のメリット

キャリア採用には、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットは次の通りです。

即戦力を採用できる

最も大きなメリットは、経営戦略に沿って必要な能力を備えた人材を確保できることです。採用した人材が期待した通り育たないなどの心配はありません。したがって、計画通りに事業を進めやすくなります。目標を確実に達成したいときや目標を早期に達成したいときに向いている採用手法といえるでしょう。

教育コストが少なく済む

新卒採用や未経験者を採用する中途採用に比べ、教育コストがかかりにくい点も魅力です。キャリア採用の対象になる人材は、仕事で求められる基本的な知識・スキル・ビジネスマナーなどをすでに身に着けています。もちろん、自社に合わせた教育は必要ですが、新卒採用などに比べると負担は少ないといえるでしょう。

新たなノウハウを得られる

キャリア採用の対象になる人材は、他社で一定の経験を積んでいます。したがって、自社にはないノウハウなどを身に着けているケースがあります。新しいノウハウなどを得られる可能性がある点も魅力です。キャリア採用がきっかけとなり、業務効率を改善できるかもしれません。

採用から入社までの期間が比較的短い

新卒採用に比べると、採用から入社までの期間が短い点も魅力です。キャリア採用の場合、内定者が他社に勤務していたとしても採用から入社まで1~2カ月程度しかかかりません。新卒採用は、基本的に半年から1年程度かかります。したがって、スムーズな人員の補充が可能です。ちなみに、募集から内定通知までに必要な期間は1カ月程度です。

キャリア採用のデメリット

キャリア採用には、デメリットもあります。次の点に注意が必要です。

給与相場が高いことが多い

経験のある人材を採用するため、新卒採用や未経験者採用に比べると給与相場は高くなります。もちろん、給与を抑えて募集をかけることは可能ですが、相場を下回ると優秀な人材は集まりにくくなります。したがって、給与を抑えることも簡単ではありません。ただし、キャリア採用には、即戦力の人材を確保できて教育コストがかかりにくいメリットがあります。給与が多少高くても、検討する価値はあるといえるでしょう。

社風に馴染めない可能性がある

経験を積んでいる点は魅力ですが、経験が邪魔になり自社に馴染めないケースもあります。具体的には、前の会社のやり方に固執して自社に適応できない、社風に馴染めず職場で良好な人間関係を築けないなどが考えられます。実績豊富な人材でも、新しい環境に馴染めず実力を発揮できないケースがあるのです。キャリア採用では、求職者の柔軟性や適応力も見極めなければなりません。

キャリア採用を成功させるためのポイント

続いて、キャリア採用を導入するときに意識したいポイントを解説します。

求める人材条件を明確にする

キャリア採用も新卒採用や中途採用と同じく、経営戦略に基づき求める人材条件を明確にしてから行います。闇雲に採用しても、人材を有効活用できないからです。事業計画などをもとに、人材に求める能力などを定義してキャリア採用を行いましょう。性格、行動特性など、定量化しにくい能力についてもしっかりと定義しておくことが重要です。

そもそもキャリア採用を選択すべきかを検討する

経営戦略に基づき人材条件を明確にしたら、本当にキャリア採用が必要なのかを検討します。経験をそれほど問わない、経験がかえって邪魔になるなどの場合は、新卒採用、中途採用の方が適しているかもしれません。キャリア採用には給与相場が高くなるデメリットがあります。必要性を考えてから選択するべきといえます。

会社の魅力と真実を十分伝える

キャリア採用では、新卒採用と同じくらい、あるいはそれ以上に、会社の魅力と実情を発信する必要があります。キャリア採用に応募する人材の多くが、転職で失敗したくないと考えているからです。したがって、情報が不足していると、敬遠される傾向があります。優秀な人材を確保するため、積極的に情報を発信しましょう。ポイントは良い点だけでなく悪い点も正直に伝えることです。予め理解を得ておくことで、ミスマッチを防げます。

採用者の働きやすい環境を整える

求職者が働きたいと感じる環境(給与・労働環境など)を整えておくことも重要です。キャリア採用に応募する人材は環境面もシビアに評価する傾向があるため、働きにくいと敬遠されてしまう恐れがあります。基本的には、競合他社と同程度以上の環境を提示するべきと考えられます。競合他社を上回る点はひとつでも構いません。競合他社より給与が高い、競合他社より残業が少ないなど、自社の強みをアピールするだけで優秀な人材が集まりやすくなります。

キャリア採用で即戦力の人材を確保

キャリア採用では即戦力を採用できるため、結果を出しやすい、教育コストがかかりにくいなどのメリットがあります。ただし、デメリットがないわけではありません。経験者を採用するため、給与相場は高くなります。したがって、必要性を考えてから活用するべき採用手法といえます。人材を育てる余裕がない場合や事業計画を確実に達成したい場合などは、キャリア採用で即戦力の人材を確保するとよいでしょう。