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担当者が理解しておきたい採用コストを削減する5つの方法

採用活動で問題になりがちなのが予算です。十分な予算を確保できない場合は、採用コストの削減に努めるとよいでしょう。採用コストは、これまで取り組んできた採用活動を見直すことなどで削減できる可能性があります。採用コストを削減したいときに意識したい5つのポイントを紹介するので、参考にしてください。

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採用コストの概要とは

採用コストの削減には、現状把握が欠かせません。まずは、採用コストについて理解を深めることです。

採用コストは、企業の人材採用活動にかかった経費です。代表的な例として、求人広告や会社説明会、面接などにかかった経費が挙げられます。これらにかかった経費をまとめて採用コストといいます。

採用コストは、採用活動を行う時期により異なります。売り手市場・買い手市場などの環境により変動するからです。基本的には、企業間の競争が激しくなる売り手市場の方が採用コストは高くなるといえます。優秀な人材を確保するため、求人広告を多く出すなどの取り組みが必要になるからです。ちなみに、現在の採用コストは、人手不足が続いているうえグローバル競争が過熱しているため、上昇傾向にあると考えられています。グローバル競争が過熱すると採用コストが上昇する理由は、優秀な人材を確保するため海外企業の動向を視野に入れつつ採用活動を展開しなければならないからです。

採用コストは採用人数などによっても変動します。評価を行う場合は、採用コストの総額よりも採用コストの単価が適しているといえるでしょう。採用コストの単価は、以下の計算式で求められます。

・採用コストの単価=採用コストの総額÷採用人数

採用コストの単価がわかれば、前年に比べ経費がかかっている、経費がかかっていないなどを簡単に評価できます。

採用コストの具体的な種類

採用コストについてさらに詳しく見ていきます。採用コストは、経費の種類により内部コストと外部コストに分かれます。それぞれ、どのような経費なのでしょうか。

内部コスト

採用活動にあたり社内で発生する経費を内部コストといいます。代表的な内部コストとして以下のものが挙げられます。

●採用に関わる人件費(残業代を含む)
●応募者の交通費・宿泊費
●内定者フォローの会食費
●新入社員の引越費
●リファラル採用の報酬

採用に関わる人件費のほか、応募者に支払った交通費や宿泊費、内定懇親会にかかった会食費なども内部コストに含まれます。これらの中で中心を占めるのは、採用に関わる人件費です。

内部コストに含まれる経費を列挙することはできますが、具体的な金額を正確に把握することは難しいといえます。他の業務を兼務しているスタッフが採用活動に関わると、給与の一部が内部コストに含まれるためです。スタッフごとに採用活動に関わった時間を記録しておくと、内部コストを把握しやすいかもしれません。

外部コスト

採用活動にあたり自社以外のサービスにかかった経費を外部コストといいます。代表的な外部コストとして以下のものが挙げられます。

●求人広告掲載費
●人材紹介手数料
●会社案内の制作費
●会社説明会などの会場費
●内定者の外部研修費

求人広告掲載費、人材紹介手数料のほか、会社案内の制作費、会社説明会の会場費なども外部コストに含まれる点に注意が必要です。基本的には、サービスの対価といえるので、人件費を含む内部コストよりも正確に把握しやすいといえます。そのため、費用対効果の評価も簡単といえるでしょう。採用コストに占める割合は、内部コストよりも大きくなる傾向があります。金額が大きくなりやすく、費用対効果を計測しやすいため、採用コストの削減は外部コストから見直すと効率よく行えます。

採用コストの削減につながる方法

続いて、採用コストを削減する具体的な方法を紹介します。採用コストが気になる方は、以下のポイントを意識するとよいでしょう。

早期の離職防止に努める

採用コストが無駄になる主な原因として、新入社員の早期離職が挙げられます。新入社員が利益を生み出す前に離職すると、採用コストが無駄になってしまいます。また新たな人材を確保するため、追加の採用コストがかかります。早期離職は、採用コストに非常に大きな影響を与えるのです。早期離職を防ぐ有効な方法は、ミスマッチをなくすことといえるでしょう。ミスマッチは正確な求人情報を提供する、退職原因を分析して働く環境を改善するなどで抑えることが可能です。

求人広告媒体の見直しを行う

求人広告の効果は、求人広告媒体で大きく異なります。例えば自社と異なる業界の求人情報に強い求人広告媒体を利用しても、良い結果は得にくいでしょう。したがって求人広告媒体を見直すことでも、採用コストを削減できる可能性があります。見直しのポイントは以下の通りです。

1. 各求人広告媒体の強みを調べる
2. 各求人広告媒体のターゲットを調べる
3. 自社の採用活動にマッチしている求人広告媒体を選ぶ
4. 出稿時期を見直す
5. 原稿の内容を見直す

出稿時期、原稿の内容によっても結果は変わります。一般的には夏と冬のボーナス前後は求職者が増えるため。良い結果が出やすいとされています。原稿は求職者が求める情報をわかりやすく掲載することが重要です。ただし、一度の見直しで結果が大きく変わるケースは多くありません。基本的には、PDCAサイクルを回して最適化していくことになります。

採用プロセスに一工夫加える

採用プロセスを合理化することでも、採用コストを削減できる可能性があります。例えば、面接回数を減らせば、人件費・交通費・宿泊費などを抑えられます。ただし闇雲に面接回数を減らすと、優秀な人材を確保しづらくなります。面接回数を減らすときは、評価ポイントを明確にして少ない面接回数で適切に評価できるようにしておく、適性検査を実施して企業と応募者の相性を確認しておくなどの対策が必要です。

リファラル採用・アルムナイ採用を積極的に導入する

採用コストを削減したい場合は、リファラル採用・アルムナイ採用を積極的に導入するとよいかもしれません。リファラル採用は自社スタッフに人材を紹介してもらう採用方法、アルムナイ採用は退職者を再雇用する採用方法です。求人広告掲載費、人材紹介手数料などがかからないため、これらを導入することで外部コストを削減できる可能性があります。

ソーシャルリクルーティングを上手く活用する

同様にソーシャルリクルーティングでも、採用コストを削減できることがあります。ソーシャルリクルーティングは、SNSを活用した採用方法です。ソーシャルリクルーティングのメリットは、優秀な人材にダイレクトにアプローチできる可能性があることと求職者と相互理解を深めてミスマッチを防げる可能性があることなどです。上手に活用すれば、採用コストの無駄をなくせます。活用するSNSに決まりはありませんが、採用したい人材にアプローチしやすいSNSを選ぶことが重要です。

採用コストの削減は現状の把握から

企業の採用活動にかかる経費を採用コストといいます。採用コストは、社内で発生する内部コストと社外で発生する外部コストに分かれます。まずは全体像を把握してから、各採用コストを見直すと削減できるポイントを見つけられるはずです。具体的には、求人広告媒体や採用プロセスの見直し、リファラル採用・アルムナイ採用の導入などを行うと採用コストを削減しやすくなります。以上を参考に、採用コストの削減を目指してみてはいかがでしょうか。