医療従事者の採用は難しい状況が続いています。特に看護師の離職率は高く、人材不足が深刻化しているのが現状です。
本記事では、看護師をはじめとする医療従事者の採用が難しい理由を説明。さらに採用率を高める改善策について紹介します。
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医療従事者の採用は厳しい状況が続く
近年、医療従事者の採用は難しい状況です。医療従事者が不足するのは、高齢化社会にあって需要に対し供給が追いつかないことや、職場環境が劣悪であることが原因です。特に看護師の人材不足は深刻で、コロナ禍の状況でさらに医療の需要が高まり、医療従事者が不足している傾向があります。
ここでは、医療業界の採用事情などを紹介しましょう。
特に看護師の人材不足は深刻
医師、看護師ともに、医療従事者は長く採用が困難な状況です。2021年8月の有効求人倍率では、「医師、薬剤師等」は2.55倍、看護師を含む「保健医療サービス」は2.73倍という数字になっています。平均の有効求人倍率が1.07倍であるのに比べ、いずれも高い数字です。
特に深刻なのが看護師で、厳しい職場環境で離職率も高く、人手不足のためさらに職場環境が悪くなるという悪循環に陥っています。
医師、看護師、介護職の採用事情
医師や看護師など医療従事者の採用が困難になっているのは、高齢化社会による需要の増加に加え、働き方改革の推進も要因となっています。時間外労働時間が制限され、人手不足の医療機関は必要な業務をこなすために新たな人員が必要となっているのです。
高齢化社会の影響を受けるのは介護サービスも同様で、2021年8月の有効求人倍率は3.05倍という高い数字になっています。
コロナ禍での採用状況
2020年から始まったコロナ禍の影響で、医療従事者の不足はさらに加速しました。採用活動にも影響し、説明会や採用イベント、病院見学会などの延期や中止が相次ぎ、採用活動ができない状態となってしまったのです。
人手不足のために採用活動自体を早めるわけにいかず、オンラインの面接に切り替える病院も増えています。
医療機関で看護師の採用が難しい理由
医療機関では特に看護師の採用が難しい状況です。その一方で看護師の免許を取得する人は増加しているという事実もあります。直近のデータでも2020年、2021年と、それぞれ約6万人もの人が看護師国家試験に合格しています。
看護師の資格を持つ人は増え続けている一方、人手不足が続くのはどうしてなのか、その理由を見ていきましょう。
【参考】旺文社教育情報センター「2020 年 看護師国家試験」
【参考】旺文社教育情報センター「2021 年 看護師国家試験」
1.高齢者の増加
医療機関で看護師の採用が難しい理由は、高齢者の増加により医療ニーズが高まっていることです。総人口に占める高齢者の割合は年々増え続けており、2005 年には20%を超え、2021年には29.1%に達しています。
高齢者の割合は今後さらに増え続けると予想され、看護師の免許を取得する人が増えていても、人手が足りない状況は続くと考えられるでしょう。
2.厳しい職場環境
看護師の採用が難しい2つめの理由は、厳しい職場環境です。看護師が働く現場は従来から問題が指摘されています。時間外労働が多い、夜勤が多く勤務が不規則、休日出勤があるなど、負担になることが多い状況です。
そのため、看護師は離職率が高いとされています。なお離職者が多いのは、有効求人倍率が高いことから、ほかの職場でも需要があるとも考えられるでしょう。
また、女性の割合が9割以上を占める看護師は、結婚や出産・育児による退職も少なくありません。このことも、看護師が不足する理由のひとつといえるでしょう。
医療現場で採用を増やすポイント
医療現場で採用を増やすには、離職が多い理由を見つけて改善するなどの工夫が必要です。賃金の引き上げや福利厚生の充実など、待遇を良くすることも考えなければなりません。
また、医療現場は技術の進化が早く、対応できずに離職する人もいます。学習環境の整備も検討すべき項目のひとつです。ここでは、医療現場で採用を増やすためのポイントを4つ紹介します。
1.職場環境の改善
看護師が離職する原因の多くは、厳しい職場環境です。人手不足に起因するものが多く、人手が足りない部分もカバーするために多忙を極めています。医療事故の原因につながる可能性も少なくありません。
迅速に人手を補うのが難しい場合は、業務を改善するためのシステムを導入するなど、負担を軽くする工夫が必要です。現場の声を汲み取りながら、早急な改善が求められるでしょう。
2.賃金の引き上げ
看護師の離職が多いのは、賃金の安さも理由のひとつです。忙しく働いてもそれに見合うだけの給与でなければ報われない気持ちになり、離職を考えたくなることもあるでしょう。また、そもそも有効求人倍率の高い状況で、低い賃金の職場を選ぶ人は多くありません。
賃金の引き上げを検討することが離職を減らし、採用を増やすポイントです。
3.医師や看護師の福利厚生を充実
給与だけでなく、福利厚生の充実も大切です。私生活とのバランスを保つためのサポートを行いましょう。働く意思はあっても、家庭との両立が難しくなり離職する場合もあります。
福利厚生の充実として、次のような例があげられます。
- 医院内に保育所を作る
- 休職中の支援制度を設ける
- 特別休暇を与える
医師や看護師の意見を聞き取り、要望に沿った内容にすることが大切です。福利厚生を充実させることで、採用の応募者も増えてくるでしょう。
4.学習環境の整備
学習環境の整備も離職を防ぎ、採用を増やすポイントです。看護の知識や技術の不足は、離職につながりやすいもの。人手不足で業務の範囲を広げなければならない状況下では、技術の未熟さに不安を感じる人がいるかもしれません。
研修制度や自分で学ぶためのeラーニングの提供など、学習環境を整備することで、安心して働けるようになります。休職中の人が復帰する場合にも、感覚を取り戻すための研修があれば、スムーズに業務を再開できるでしょう。
医療現場の人手不足にはデジタルの活用も必要
人手不足が解消しないときは、デジタル技術を導入して業務の効率化を図ることも必要です。人手の不足を補うため業務に追われている状態では、離職を止めることはできません。
少しでも業務の負担をなくすことが、離職を防いで採用を増やす秘訣です。医療現場に導入する医療技術には、下記があげられます。
- 遠隔診療の実用化
- 定型業務の自動化
- ICUの遠隔管理
これまで人が担っていた業務をデジタル化したり、オンラインを実用化させたりすれば、負担を軽減できるでしょう。
医療従事者の採用は働く環境の整備が大切
医療従事者の採用は困難で、有効求人倍率は2倍を超えています。これからの高齢化社会に向けて医療のニーズはますます高まり、十分な数の人員を確保することが不可欠です。
労働環境の改善や福利厚生の充実など、働く環境の整備が採用を増やすことにつながります。知識や技術を磨くための学習環境も整備しながら、人手不足を解消していきましょう。
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