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第二新卒を採用するメリットとは?中途採用との違いも解説

第二新卒採用のメリットは、新卒採用よりも人材を確保しやすいことです。ほかにも、さまざまなメリットがあります。この記事では、第二新卒採用のメリットと具体的な採用方法などを解説しています。

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第二新卒とは?

第二新卒採用を検討している方は、最初に定義と中途採用との違いを押さえておきましょう。

第二新卒とは

第二新卒は、新卒採用から3年未満で転職活動を行っている求職者、または新卒で就職していない学校卒業後3年未満の求職者を指します。ただし、採用市場に共通の定義があるわけではありません。したがって、企業により第二新卒の定義は異なります。例えば、3年未満ではなく4年未満を第二新卒と捉えている企業もあります。基本的には、新卒に近い立場の求職者と捉えられています。

第二新卒と中途採用の違い

中途採用は、自社以外で勤務経験のある人材を採用することです。第二新卒は、新卒採用から3年未満の勤務経験があるため中途採用の対象と考えることもできます。しかし、採用市場では、区別されているケースが少なくありません。第二新卒採用と中途採用では、採用の目的が異なるからです。第二新卒採用は新卒採用とほぼ同じ目的、中途採用は即戦力の確保を目的に実施されています。新卒採用ならびに第二新卒採用の主な目的は、若手労働力の確保とコア人材の確保です。したがって、3年未満の勤務経験があっても、第二新卒は中途採用と区別されているのです。

第二新卒を採用するメリット

第二新卒の採用には、さまざまなメリットがあると考えられています。代表的なメリットは次の通りです。

新卒採用より激戦ではないため人材の確保が可能

第二新卒を採用する最も大きなメリットは、新卒よりも若手人材を確保しやすいことです。新卒採用は、コロナ禍でも売り手市場が続いています。リクルートワークス研究所が発表している資料によると、2020年卒対象の大卒求人倍率は1.83倍です。競争が激しいため、採用計画通りに人材を確保できない企業が少なくありません。第二新卒を対象にした求人倍率は発表されていませんが、一般的には大卒求人倍率よりも低いと考えられています。第二新卒採用では、厳しい競争をせずに新卒とほぼ同じ年齢の人材を確保できます。


【参考】リクルートワークス研究所「第36回 ワークス大卒求人倍率調査(2020年卒)」

企業ニーズにあった時期に採用できる

新卒採用とは異なり、第二新卒の採用に決まった時期はありません。したがって、企業のニーズに合わせて人材を確保できます。例えば、計画通り採用できなかった人材を任意のタイミングで確保することや早期離職が発生したタイミングで人材を補充することなどが可能です。第二新卒を採用の対象に加えれば、状況に合わせた柔軟な採用計画を立てられます。

採用後の教育コストを抑えられる

第二新卒は、短期間とはいえ社会人経験を積んでいる場合が多いです。ほとんどの求職者は、新卒研修を終えています。したがって、新卒ほどの教育コストはかかりません。すでに基本的なビジネスマナーやビジネススキルは身につけているからです。O-JTだけで自立してくれる人材が多いため、配属部署にかかる負担は抑えらます。また、比較的早いタイミングで、戦力になることも期待できます。

優秀な人材を発掘できる可能性が高い

新卒採用に比べると企業間の競争が穏やかなため、優秀な人材を発掘しやすい点も見逃せません。タイミングなどが合えば、中小企業でも大手企業で内定を獲得した人材を確保できることがあります。第二新卒採用は、大きな可能性を秘めた採用方法といえるでしょう。

第二新卒を採用するための方法

新卒採用を行っている企業にとって、第二新卒は非常に魅力的な人材といえます。どのように採用すればよいのでしょうか。

求人媒体や転職エージェントの活用

基本の方法といえるのが、求人媒体や転職エージェントの活用です。第二新卒の多くが求人媒体・転職エージェントを活用して転職活動を行っているため、有効なアプローチ方法になりえます。特に、20代前半をターゲットにしている、あるいは第二新卒特集を実施している求人媒体・転職エージェントはおすすめです。第二新卒に、効率よく求人情報を届けられます。

転職イベントへの参加

第二新卒向けの転職イベントへの参加も有効な採用方法といえます。参加者を限定した転職イベントであれば、第二新卒に効率よくアピールできます。イベント会場で、自社の魅力や仕事のやりがい、企業文化などを直接説明できる点、第二新卒の連絡先などを教えてもらえる点も魅力です。適切に活用すれば、母集団を大きくすることや優秀な人材と出会うことができます。

リファラル採用

第二新卒採用と相性が良いと考えられるのがリファラル採用です。社会人経験が短いため、第二新卒は学生時代の友人とつながりが深いと考えられます。退職・転職などの情報は、友人間で共有されやすい傾向があります。若手社員にリファラル採用を周知しておけば、効率よく第二新卒を集められるかもしれません。ただし、若手社員も勤務経験が短いため、自社の企業文化や仕事内容を熟知していない恐れがあります。したがって、第二新卒を紹介してもらうときは、マッチング率などを慎重に見極める必要があります。

大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターを通じて、第二新卒を採用できる可能性があります。大学のキャリアセンターの中には、在校生だけでなく卒業生の就職も支援しているところがあるからです。従業員が卒業した大学のキャリアセンターなどに問い合わせてみるとよいかもしれません。

新卒枠で第二新卒も採用する

第二新卒を新卒と同じように採用することもできます。新卒と一緒に採用するメリットは、横のつながりができるため早期離職を防ぎやすくなることです。ちなみに、青少年雇用機会確保指針の改正で、事業主には次の努力義務が課されています。

【事業主に課された努力義務】

  • 卒業後3年以内は新卒者の採用枠に応募できるようにすること

【参考】厚生労働省「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」

第二新卒と新卒を区別せず採用してもよいでしょう。

第二新卒の採用を成功させるためのコツ

続いて、第二新卒採用を成功させるコツを紹介します。

第二新卒を採用する目的を明確化しておく

第二新卒を採用するときは、採用の目的を明確にしておく必要があります。目的により、採用するべき人材は異なるからです。第二新卒は、新卒以上に人材の個性が豊かです。新卒とほとんど変わらない人材から、基本的なビジネスマナーを身につけた人材、ある程度のビジネススキルを身につけた人材までいます。採用の目的を明確にしておかないと、自社に必要な人材を確保できません。

早期離職を防ぐために面接・面談の活用を

早期離職の原因のひとつが採用ミスマッチです。採用ミスマッチの主な原因は、相互理解の不足といえるでしょう。特に、求職者側は、企業に対する理解が不足する傾向があります。実際に働いてみないとわからないことが多いからです。企業は情報を提供しているつもりでも、求職者に届いていないケースは少なくありません。第二新卒採用では、面接・面談を積極的に活用して相互理解を深める必要があります。

教育の他モチベーション維持に力を入れる

第二新卒の経歴やスキルはさまざまです。勤めていた企業で基本的なビジネスマナー・ビジネススキルを身につけている人材もいれば、そうでない人材もいます。採用した人材の経験や能力に応じた教育を行う必要があります。また、第二新卒は、早期離職を経験したことで、自信を失っているケースが少なくありません。したがって、モチベーションを維持する取り組みも必要です。例えば、同年代の社員と交流する機会を作るなどを検討するとよいでしょう。

第二新卒採用は企業にとってメリットが大きい

新卒採用から3年以内で転職活動を行っている求職者などを第二新卒といいます。第二新卒採用には、企業間の厳しい採用競争を避けられる、教育コストを抑えられる、優秀な人材を発掘できるなどのメリットがあります。捉え方によっては、新卒採用以上のメリットといえるでしょう。主な採用方法は、第二新卒向けの求人媒体や転職イベントなどです。基本的には、新卒採用と大きく変わりません。若手人材を効率よく確保したい企業は、第二新卒採用を検討してみてはいかがでしょうか。