介護業界は人材不足が深刻であり、必要な人材を採用することが容易ではないのが現状です。なぜ人材を確保することが難しいのか解説するのでぜひ参考にしてください。また、介護職員を集めるためのポイントも解説します。
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介護職員の採用を取り巻く現状
厚生労働省によれば、令和2年11月時点の介護職の有効求人数は213,942人の一方で有効求職数は55,073人と、実に有効求人倍率は約3.88倍の超売り手市場です。介護の現場において、十分な数の職員を確保することは至難の業であることがわかるでしょう。
なお、人材不足は日本全体で起こっているのではありません。令和2年11月時点では全職業の有効求人数は1,913,998人に対して有効求職数は1,921,846人と、若干求職数のほうが多い状況です。このことからも、介護職員の採用が特に困難であること、人材確保が介護施設にとって課題となっていることがうかがえます。
介護職員の採用が難しい5つの理由
日本全体で人材が不足しているわけではありませんが、介護業界においては深刻な人材不足が続いています。介護職員の採用が難しい理由としては、次の5つをあげられるでしょう。
- 介護サービスを必要とする人が増加している
- 体力的にきつい
- 精神的にきつい
- 給料が低い
- 介護施設が増加している
それぞれの理由について詳しく解説します。
1.介護サービスを必要とする人が増加している
日本では高齢化が進んでいます。令和元年10月1日時点では高齢化率(全人口における65歳以上の人口)は28.4%と、4人に1人以上が高齢者です。今後高齢化率は年々進み、2030年には30%、2040年には35.3%、2065年には38.4%に増えるといわれています。
高齢者が増えるということは、介護サービスを必要とする人が増えるということです。介護職員に対するニーズもますます増え、人材不足が続くと予想されるでしょう。
2.体力的にきつい
介護の現場では入浴介助やリハビリのサポートなど、体力的にきつい仕事が多数あります。しかも多くの施設などでは職員が不足しているため、1人あたりの仕事量が増え、さらに体力的にきつくなるでしょう。
3.精神的にきつい
思うように身体が動かせないなどの理由で介護者に心ない言葉をかける利用者などもいて、精神的なつらさを感じることもあります。また、仕事が忙しく、同僚とコミュニケーションを取る時間がないことから、なかなか打ち解けられず、精神的に追い詰められるケースも少なくありません。
4.給料が低い
令和元年度の賃金構造基本統計調査によれば、全産業の平均年収は501万円でした。しかし、介護職(福祉施設介護員)は347万円と約7割の水準で、決して給料の良い仕事ではないことがわかります。
【参考】総務省統計局「令和元年度賃金構造基本統計調査 産業大分類、中分類(全国)」
【参考】総務省統計局「令和元年度賃金構造基本統計調査 職種DB第1表」
5.介護施設が増加している
高齢者の増加に合わせ、介護施設は増加しています。しかし、体力的かつ精神的な厳しさや、給料の低さなどから介護職を希望する人は増加しているとはいえません。ライバルとなる企業が多いため、介護職員不足はますます深刻化していると考えられます。
介護案件において求職者が重視する2つのポイント
必要とする介護職員数を確保するためには、介護職の求職者が何を重視しているのか知る必要があります。介護職員が重視する2つのポイントについて見ていきましょう。
- 研修制度や資格サポート制度があるか
- 福利厚生や子育て支援などの制度が整備されているか
1.研修制度や資格サポート制度があるか
人材を確保することが難しい状況の中、介護福祉士などの有資格者の確保はさらに難しいものとなっています。長く働いてもらうためにも、研修制度や施策サポート制度を設け、働きながら資格を取得できるような仕組みを構築する必要があるでしょう。
2.福利厚生や子育て支援などの制度が整備されているか
介護業界は超売り手市場です。介護職員に選ばれる施設、事業所になるためには、福利厚生を充実させ、介護職員にとって魅力的な職場を作る必要があります。例えば独自の休暇制度などを設け、働きやすい環境を作ることもできるでしょう。
また、子育て中の人が働きやすくなるように、保育所を設けたり、子育てサポート手当などを支給したりすることもできます。時短勤務や遅刻・早退への柔軟な対応も、介護職員にアピールするポイントになるでしょう。
介護職員を集めるための3つのコツ
介護職員を集めるために実践できる3つのコツを紹介します。
- 施設環境について豊富な情報を提供する
- 応募者の希望に対して柔軟に対応する
- 給料や休日などの待遇を見直す
1.施設環境について豊富な情報を提供する
求人案件がわかりにくいと、求職者に興味を持ってもらうことはできません。多数の案件の中から選んでもらうためには、求職者がわざわざ問い合わせなくても仕事内容や施設環境がわかるように豊富な情報を提供しましょう。
例えばシフトや休暇制度、時短勤務の対応有無などの働き方についての情報、また、給料や手当、ボーナスなどの報酬面の情報を詳細に記載しておくと、求職者は自分に合う仕事なのかどうか判断しやすくなります。
また、子育てサポートや資格取得サポートなどの特筆すべき制度についても記載し、求職者にアピールしましょう。
2.応募者の希望に対して柔軟に対応する
応募者ごとに何を求めているかは異なります。求人案内を見て興味を持ってくれた応募者を逃すことがないように、応募者の希望を丁寧に聞き、柔軟に対応しましょう。例えば子育て中の従業員が時短勤務を希望する場合は、その職員に合わせてシフトを組むことを検討する必要があります。
ただし、他の職員とのあいだで不公平感が生まれないにように注意しましょう。その職員の時短勤務を受け入れれば、ほかの職員にも同条件での勤務を認める必要があります。
3.給料や休日などの待遇を見直す
職員の待遇を見直して魅力ある職場を目指せば、慢性的な介護職員の不足を防げる可能性があります。給料や休日などの待遇が介護職員にとって満足できる水準なのか、一度、見直してみましょう。さらに通勤手当や夜勤手当、資格手当などの手当を充実させることも必要です。
介護職員の採用に採用支援サービスを活用しよう
介護職員の採用を増やすためには、魅力ある職場づくりが不可欠です。給料や手当、休暇制度などを見直し、職員が働きやすい職場になっているのか、一度状況を把握してみましょう。
求人案内を見直して、適宜書き直すことも必要です。働き方や報酬などの基本情報はもちろんのこと、特別なサポート制度など、求人情報が詳細に記載されているかどうか確認します。
求人案内を完成させた後は、採用支援サービスに登録しましょう。
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