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リファラル採用とは?導入のメリット・デメリットをわかりやすく解説

優秀な人材を効率よく確保する手法としてリファラル採用が注目を集めています。リファラル採用の概要とメリット・デメリットを紹介するので、興味のある方は参考にしてください。

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リファラル採用とは

リファラル採用とはどのような採用手法なのでしょうか。最初に概要を解説いたします。

リファラル採用の特徴

リファラル採用のリファラル(referral)は、紹介や推薦を意味します。この意味からわかる通り、自社の社員から人材を紹介・推薦してもらう採用手法をリファラル採用といいます。

リファラル採用とよく似た採用手法に縁故採用があります。縁故採用との違いは、求職者の能力やスキルなどに基づき採用の可否を判断することです。縁故採用は、求職者の能力やスキルよりも紹介者の面子を重視する傾向があります。自社の基準を満たしていなくても、採用するケースは少なくありません。これに対しリファラル採用は、自社の基準に基づき採用の可否を判断します。

リファラル採用が導入され始めた背景

リファラル採用が注目を集めている主な理由として以下の2点が挙げられます。

【リファラル採用が注目を集めている理由】
●採用競争の激化
●採用活動の効率化

採用競争の激化を引き起こしているのが生産年齢人口の減少です。2010年時点で8103万人だった生産年齢人口は、2020年時点で7406万人まで減少しています。今後もこの傾向は続き、2065年には4529万人に減少すると予想されています。激化する採用競争に巻き込まれないため、リファラル採用に注目する企業が増えているのです。

参考:内閣府「高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/html/zenbun/s1_1_1.html

採用活動を効率化できる点も注目を集めている理由として挙げられます。効率化できる理由は、仕事内容などを理解している社員が紹介してくれるため、自社にマッチしている人材を確保しやすいからです。リファラル採用は、多くの企業にとって魅力的な採用手法になりつつあります。

リファラル採用を導入するメリット

リファラル採用を導入する主なメリットとして以下の4点が挙げられます。

【リファラル採用のメリット】
●ミスマッチを防げる
●エンゲージメントを高められる
●転職潜在層にアプローチできる
●採用コストを抑制できる

それぞれについて説明します。

入社後のミスマッチを防げる

リファラル採用の最も大きなメリットは、企業と求職者間のミスマッチを防ぎやすいことです。ミスマッチを防ぎやすい理由は、仕事内容・企業文化などを深く理解している社員による紹介だからといえるでしょう。企業と求職者がお互いを理解したうえで応募・採用を行えるため、入社してから「こんなはずではなかった」と感じることを防げます。

社員のエンゲージメント向上

リクルーターとして活動した社員のエンゲージメント(=組織と社員が双方の成長に貢献する関係)を高められる点も、リファラル採用の魅力です。エンゲージメントを高められる理由は、採用活動を通して企業の理念や目標、仕事内容などを棚卸しすることで、自社の魅力や仕事の意義を再認識できるからです。自身のキャリアを振り返る機会にもなり、社員のエンゲージメントが高まります。

転職潜在層に会える

通常の採用活動では出会えない転職潜在層に出会える点もリファラル採用の魅力です。転職潜在層に出会える理由は、社員が転職活動を行っていない友人などに声をかけられるからです。他社と競合することなく人材を確保できる可能性があります。採用活動が激化している現在において、リファラル採用は魅力的な採用手法といえるでしょう。

採用コスト削減

採用コストを抑制できる可能性がある点も見逃せません。採用コストを抑えられる理由は、社員からの紹介であるため求人広告の掲載費用や人材紹介手数料などがかからないからです。また、ミスマッチを減らすことで定着率を高めて、採用コストを削減することもできます。リファラル採用は、コストパフォーマンスの良い採用手法といえます。

リファラル採用を導入するデメリット

リファラル採用には、デメリットもあります。代表的なデメリットは以下の4点です。

【リファラル採用のデメリット】
●不採用時にフォローが必要
●社員の制度に対する理解が必要
●採用に時間がかかることがある
●よく似たタイプの社員が増える

それぞれについて解説します。

不採用時に人間関係のフォローが必要

社員から紹介してもらった求職者を不採用にすると、紹介してくれた社員と求職者の人間関係が悪化する恐れがあります。適切なフォローを怠ると、リファラル採用が機能しづらくなります。プライベートに悪影響が及ぶため、友人や知人を紹介したいと考える社員が減ってしまうからです。リファラル採用を導入すると、不採用時に人間関係のフォローが必要になります。

社員に制度理解してもらう必要がある

リファラル採用では、社員の制度に対する理解が欠かせません。社員にリクルーターとして活動してもらう必要があるためです。社員の理解が欠けていると、会社が求める人材とは異なる人材が応募することや求職者に採用フローを説明できないことなどが考えられます。リファラル採用の精度を高めるため、社員の教育が必要です。通常の採用活動とは異なる手間がかかる点に注意しましょう。

採用に時間がかかることがある

転職潜在層にアプローチできる点は魅力ですが、現職で活動している人材を採用すると入社まで一定の時間がかかります。内定後に退職手続きを済まさなければならないからです。今すぐ活躍してくれる人材を確保したい場合、リファラル採用は向いていない可能性があります。

似たようなタイプの社員が増える可能性がある

リファラル採用は、よく似た能力・スキル・性格の人材が集まりやすい傾向があります。社員の個人的なつながりを活用するからです。同じ理由で、入職後に派閥ができやすい点にも注意しなければなりません。リファラル採用を導入するときは、採用する人材のバランスに注意しましょう。

リファラル採用を実施する際のポイント

リファラル採用を導入するときに気を付けたいポイントを説明します。

採用体制の整備

社員にリクルーターとして活動してもらうため、リファラル採用の制度設計が必要になります。制度設計のポイントは以下の3点です。

【リファラル採用の制度設計】
●インセンティブを設ける
●採用フローを明確にする
●採用基準を明確にする

インセンティブを設ける理由はリクルーターとしての活動を促すため、採用フローを明確化する理由はリクルーターに不安なく活動してもらうため、採用基準を明確化する理由は会社と求職者間のミスマッチをなくすためといえるでしょう。いずれにせよ、リクルーターの負担感を軽減する制度設計が重要です。

社員への周知徹底

制度を設計したら定期的に社員に周知します。周知を怠ると、リファラル採用が機能しなくなるからです。周知方法はさまざまですが、入社時研修を使って社長がリファラル採用について説明する、社内報にリファラル採用で入社した社員のインタービューを掲載するなどが考えられます。まずは自分事として捉えてもらえるように周知することが重要です。

専用ツールの導入

リファラル採用の仕組みをゼロから作り上げると時間と労力がかかります。手間をかけたくない場合は、リファラル採用専用のツールを導入するとよいでしょう。具体的な機能はサービスにより異なりますが、社員ごとの活動状況や応募状況などを可視化することができます。専用ツールの提供元によっては、リファラル採用のコンサルティングも行っています。手間をかけずにリファラル採用を軌道にのせたい場合におすすめです。

リファラル採用は効果的な採用手法

リファラル採用は、ミスマッチを防ぎやすい点、転職潜在層にアプローチできる点、採用コストを抑えられる点などが魅力です。採用する人材に偏りが出やすいなどのデメリットはありますが、厳しい採用競争を回避できる可能性があるため積極的に活用したい採用手法といえます。興味のある方は、採用手法のひとつとしてリファラル採用の導入を検討してみてはいかがでしょうか。