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OKRのやり方を徹底解説|基本から導入・運用のポイントまで

OKRのやり方を基礎からわかりやすく解説。目標設定の考え方や具体的な5ステップ、運用のコツ、評価制度との違い、職種別のOKR例まで網羅しています。管理職や人事担当者が自社でOKRを導入・運用するために押さえておきたいポイントを実践的にまとめました。

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OKRとは?まず押さえるべき基本

OKRのやり方を理解するためには、まずその基本的な考え方を押さえておくことが欠かせません。言葉の意味だけを知っていても、目的や他の目標管理手法との違いが曖昧なままでは、実際の運用で迷いが生じてしまいます。ここでは、OKRの概要と特徴、KPIやMBOとの違い、そしてOKRが目指す本来の目的について整理し、全体像をつかんでいきます。

OKRの概要

OKRとは「Objectives and Key Results」の略で、日本語では「目標と主要な成果指標」と訳されます。Objectiveは組織やチームが目指す方向性や到達したい状態を示し、Key Resultsはその達成度を測るための具体的な指標を表します。単に数値目標を並べる仕組みではなく、「どこに向かうのか」と「どの程度達成できたのか」を明確に結びつける点が特徴です。

OKRのやり方を理解するうえで重要なのは、目標そのものよりも「組織の優先事項をそろえる仕組み」であるという点です。経営層から現場まで同じ方向を向けるかどうかが、OKRの成否を分けます。

KPI・MBOとの違い

KPIは、売上や成約率、訪問件数など、業績を管理するための具体的な指標を指します。日々の業務を数値で追いかけるための管理ツールという位置づけが強く、方向性そのものを示すものではありません。

一方、MBO(目標管理制度)は、社員一人ひとりが目標を設定し、その達成度をもとに評価を行う仕組みです。上司は部門目標との整合性を確認しながら、部下の目標達成を支援していきます。個人単位での管理や評価に重きを置く点が特徴といえるでしょう。

これに対してOKRは、企業やチーム全体で目標を共有し、同じ方向を向いて進むことを重視します。個人の成果だけでなく、組織として何を優先するのかを明確にし、その達成度を測る仕組みである点が大きな違いです。評価のための制度というよりも、組織の推進力を高めるための枠組みと捉えると理解しやすくなります。

なお、MBOの仕組みや具体的な運用方法については、「MBO(目標管理制度)とは?意味・メリット・具体例から運用方法まで解説」で詳しく解説しています。

OKRの目的とその重要性

OKRの最大の目的は、組織のエネルギーを最重要課題に集中させることです。日々の業務に追われていると、優先順位が曖昧になりがちですが、OKRによって「今期は何に集中するのか」が明確になります。
さらに、目標と成果指標が公開されることで、部門間の連携も促進されます。誰がどの目標に取り組んでいるのかが見えるため、無駄な重複や方向性のズレを防ぎやすくなります。このように、OKRは単なる目標管理ではなく、組織の意思統一を図るための仕組みなのです。

OKRの具体的なやり方【5ステップで解説】

OKRのやり方を理解するために、導入の流れを5つのステップで整理します。OKRは「目標を立てる」だけでなく、「全社→部署→個人へつなげる設計」と「定期的な振り返り」まで含めて初めて機能します。各ステップで何を決め、どこを揃えるべきかを順番に押さえていきましょう。

経営方針からOKRの軸を定める

最初に行うべきことは、会社として今期どこに向かうのかを明確にすることです。売上拡大なのか、新規事業の立ち上げなのか、既存顧客の満足度向上なのか、この軸が曖昧なままでは、後のObjectiveもぼやけてしまいます。
経営方針や事業戦略を言語化し、「今期の最重要テーマは何か」を一文で表現できる状態にすることが出発点になります。

Objectiveを設定する

Objectiveは、組織が到達したい理想の状態を示すものです。数値だけではなく、「どうなっていたいのか」を表現することがポイントです。たとえば「顧客から最も信頼されるパートナーになる」といったように、方向性が伝わる言葉で設定します。
ただし、抽象的すぎる表現は避け、チームが行動をイメージできるレベルまで具体化することが重要です。

Key Resultsを設定する

Objectiveが決まったら、それを測定するためのKey Resultsを設定します。ここでは必ず定量的な指標を用います。売上〇%増、解約率〇%改善、問い合わせ対応時間を〇%短縮するなど、達成度を客観的に判断できる数値に落とし込みます。

Key Resultsは通常2〜4個程度に絞り込みます。数が多すぎると焦点がぼやけ、本来の目的である「集中」が失われてしまうからです。

部署・個人へ展開する

全社OKRが定まったら、それを部署、チーム、個人へと展開します。このとき重要なのは、単なる上からの割り当てにしないことです。各部署が自分たちの役割を考え、自律的にObjectiveとKey Resultsを設定できるようにします。
全社の方向性とつながっているかを確認しながら、各レイヤーのOKRを整合させていくプロセスが欠かせません。

振り返りと評価を行う

期間終了時には、各Key Resultsの達成状況を確認し、どこまで目標に近づけたのかを評価します。数値で可視化する方法をとる企業もありますが、必ずしもスコアリングが必須というわけではありません。
なぜ達成できたのか、なぜ未達だったのかを整理し、次のOKRに活かします。このサイクルを回すことで、OKRは単なる目標管理ではなく、組織の成長を促す仕組みとして機能します。

OKRをうまく運用するためのコツ

OKRを形だけで終わらせないためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。目標の立て方や共有の仕方、振り返りの進め方によって、成果への影響は大きく変わります。ここでは、OKRを継続的に機能させるための具体的なコツを見ていきましょう。

定期的に進捗を確認する

OKRは設定して終わりではありません。週次や隔週で進捗を確認し、課題を共有する時間を設けることが不可欠です。短い時間でも構いませんが、継続的に確認することで目標が日常業務と結びつきます。

挑戦的な目標水準を設定する

OKRでは、少し背伸びをする水準の目標を設定します。確実に達成できる目標ばかりでは、組織の成長は限定的です。一方で、現実離れした目標も士気を下げます。過去実績や市場環境を踏まえ、努力すれば届く水準を見極めることが重要です。

達成見込みを見える化する

目標の難易度を把握するために、自信度や達成見込みを数値化する方法も有効です。設定時に「どの程度達成できそうか」を議論することで、目標の妥当性を検証できます。あらかじめ見込みを共有しておくことで、進捗確認の際にもズレに気づきやすくなり、早めの軌道修正につながります。

人事評価と切り離して運用する

OKRを人事評価と強く結びつけると、安全な目標しか設定されなくなる可能性があります。挑戦を促す仕組みとして機能させるためには、評価制度とは一定の距離を保つことが望ましいでしょう。成果の査定よりも挑戦と学習を重視する姿勢が、OKR本来の効果を引き出します。

目標と進捗を組織全体に公開する

OKRは透明性が鍵です。目標や進捗を社内で共有することで、組織全体が同じ方向を向きやすくなります。公開することで責任感も生まれ、主体的な取り組みにつながります。また、他部署の取り組みが見えることで、連携や相互理解も深まりやすくなります。

OKRのメリット

OKRを導入することで、組織にはどのような変化が生まれるのでしょうか。単に目標を設定するだけでなく、共有や振り返りの仕組みを整えることで、組織の動き方そのものが変わっていきます。ここでは、OKRを取り入れることで得られる主なメリットを見ていきます。

組織の優先テーマが明確になる

OKRを導入すると、今期何に集中すべきかが明確になります。不要な業務を減らし、本当に重要な取り組みに時間と資源を割けるようになります。結果として、組織全体の動きに一貫性が生まれ、迷いの少ない意思決定が可能になります。

限られたリソースを重要業務へ集中できる

人員や予算が限られている企業ほど、優先順位の明確化は重要です。OKRによって意思決定の基準ができ、判断がスムーズになります。取り組むべきことと後回しにすべきことが整理されるため、リソース配分の精度も高まります。

部門間の連携がスムーズになる

目標が公開されていることで、他部門の取り組みを理解しやすくなります。結果として連携が強まり、全社としての成果が高まります。共通の方向性が見えることで、協力や調整も行いやすくなります。

主体的な目標達成意識を育てられる

自ら設定した目標に取り組むプロセスを通じて、メンバーの当事者意識が高まります。単なる指示待ちではなく、自ら考え行動する組織づくりにつながります。挑戦を前提とした文化が根づくことで、成長スピードも高まりやすくなります。

職種別のOKRの具体例

OKRは職種によって設定の仕方が異なります。業務内容や成果の出方が違うため、それぞれの役割に合わせてObjectiveやKey Resultsを設計することが重要です。ここでは、代表的な職種ごとにOKRの具体例を見ていきます。

営業職

営業職のOKRでは、売上や契約数といった成果指標に直結する目標が設定されることが多くなります。
たとえば、Objectiveを「新規市場での存在感を高める」とした場合、Key Resultsには「新規顧客を20社獲得する」「商談化率を30%に引き上げる」「月間売上を前期比120%にする」といった具体的な数値目標を置きます。結果だけでなく、行動指標も組み合わせることで、プロセス改善にもつなげやすくなります。

マーケティング職

マーケティング職では、認知拡大やリード獲得など、成果が段階的に表れる目標が中心になります。
Objectiveを「自社サービスの認知度を向上させる」と設定した場合、Key Resultsには「サイト訪問者数を月間5万PVに増やす」「資料請求件数を前期比150%にする」「広告のCPAを20%改善する」などが考えられます。定量指標を明確にすることで、施策の効果検証がしやすくなります。

エンジニア職

エンジニア職のOKRでは、開発スピードや品質向上がテーマになることが多いです。
Objectiveを「プロダクトの安定性を高める」とした場合、「重大バグの発生件数を半減させる」「リリースサイクルを月1回から月2回に短縮する」といったKey Resultsが設定できます。数値化しにくい分野でも、できるだけ測定可能な指標に落とし込むことがポイントです。

人事・採用担当

人事や採用担当のOKRでは、採用成果や定着率、組織活性化などがテーマになります。
Objectiveを「採用活動の質を高める」とした場合、「採用充足率を100%にする」「内定承諾率を70%以上にする」「入社半年後の定着率を90%に維持する」といったKey Resultsが考えられます。単なる人数目標だけでなく、質や満足度に関わる指標も組み込むことで、より実効性の高いOKRになります。

まとめ

OKRのやり方は、決して複雑なものではありません。重要なのは、経営方針から目標を落とし込み、測定可能な成果指標を設定し、短いサイクルで振り返りを行うことです。そして、評価と切り離しながら透明性を確保することで、挑戦を促す仕組みとして機能させられます。
まずは小さな範囲からでも構いません。実際にOKRを設定し、運用し、振り返る。そのサイクルを回すことで、自社に合ったOKRの形が見えてくるはずです。

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