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Uターン・Iターン・Jターン転職が増えている理由と有効な採用方法

近年、Uターン・Iターン・Jターンを希望する人が若者を中心に増えています。この記事ではUターン・Iターン・Jターンそれぞれの特徴や採用活動のポイントについて詳しく解説します。

Uターン・Iターン・Jターンとは

Uターン・Iターン・Jターンは、すべて都市部から地方への移住や転職を指す言葉です。

これまでは都市部への一極集中が目立っていましたが、現在はさまざまな事情でUターン・Iターン・Jターンを希望する人も多くなり、注目を浴びています。

まずはそれぞれの特徴について、理解しましょう。

Uターンとは

Uターンは、進学や就職などで都市部に移住した人が、その後地元に戻るケースを指します。

Uターンの理由はさまざまですが、地元への愛着や地元に貢献したいからという人も多く、地元企業が積極的にUターン採用するケースも少なくありません。

Iターンとは

Iターンは、都市部で育ち、就職・進学していた人が、地方に移住・転職するケースを指します。

Uターンとの違いは、地元ではなく特にゆかりのない地方部への移動である点です。

仕事で行った地方部に魅力を感じて、転職し移住するケースなどがIターンにあたります。

Jターンとは

Jターンは、進学や就職などで都市部に移住した人が、地元の近隣県や都市部に移住することを言います。

Uターンの場合は、自分にゆかりのある地方に戻りますが、Jターンの場合はその周辺にある近隣県や都市部までしか戻らないのが特徴です。

なぜUターン・Iターン・Jターン転職をする人が増加しているのか

Uターン・Iターン・Jターン転職する人が増えている背景には、以下のような理由が考えられます。

  • 政府による推進
  • 若い世代の地方移住への関心向上
  • 新型コロナウイルスの感染拡大

それぞれ詳しく見ていきましょう。

政府による推進

Uターン・Iターン・Jターンが増えている背景として、政府による地方創生政策の推進が挙げられます。

政府は2014年から、東京一極集中に歯止めをかけ、地方を活性化するために「地方創生」をキーワードに掲げました。

その一環として「地方創生起業支援事業」や「地方創生移住支援事業」の立ち上げや、地方自治体への地方創生推進交付金の交付などを行っています。

これらの交付金などを利用し、各地方自治体や地方企業が移住者への支援やバックアップを打ち出していることが、Uターン・Iターン・Jターンを促進する要因の1つとなっているのです。

若い世代の地方移住への関心向上

若い世代で地方移住への関心が高まっていることも理由の1つです。

この背景として、終身雇用が崩れ企業に所属することが将来の安定に必ずしも結びつかないことが認知され、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めたいという意識に変化してきたことが主な要因として挙げられます。

新型コロナウイルスの感染拡大

上記に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大が、Uターン・Iターン・Jターン転職を更に後押ししています。

感染リスクを回避するため、人口密度の高い都市部から離れたいと考える人が増えているためです。

また、「緊急事態宣言に伴うテレワークの導入の促進」「5Gをはじめとした通信網の整備」など、地方に住みながら仕事ができる環境が急速に整備されていったことも、地方移住意識を高めている要因と考えられます。

Uターン・Iターン・Jターン希望者の有効な採用方法

Uターン・Iターン・Jターン希望者を効果的に採用につなげるためには、通常の採用活動に加えて、Uターン・Iターン・Jターン希望者向けの採用活動を行うことが有効です。

ここでは、その方法について3つご紹介します。

自社サイトに「UIJターン希望者向け」のページや募集要項を設ける

Uターン・Iターン・Jターン希望者を採用したいのであれば、まずはUターン・Iターン・Jターン希望者に特化した、採用ページや募集要項を設けることから始めましょう。

移住者向けの限定枠などを作れば、ターゲットとなる求職者に求人を見てもらいやすくなるでしょう。

また地方自治体によっては、Uターン・Iターン・Jターン希望者向けの移住フェアや会社説明会の実施、専用ホームページの設置などを行っていますので、これらも有効活用するとよいでしょう。

大都市圏で説明会や面接会などを開催する

大都市圏で説明会や面接会などを開催するのも有効です。

Uターン・Iターン・Jターン希望者の生活拠点は大都市圏です。

大都市圏で説明会や面接会を開催すれば、求職者としては移動の手間も省け、気軽に参加しやすくなります。

また、Uターン・Iターン・Jターンの情報を積極的に集めていない人に対しても、説明会をきっかけに企業に興味を持ってもらえるなど、知名度向上にも役立つでしょう。

最近では、Web上での会社説明会などが主流にはなっていますが、求職者の中にはWeb上の交流だけでは不十分だと感じている人も少なくありません。

やはり、実際に足を運び開催する説明会は必要だといえます。

ただし、新型コロナウイルス感染リスクの高い現段階では、説明会会場への入室制限や感染防止対策など、参加できる人数が限られるため、Webを併用した運営とするなど、工夫は必要になるでしょう。

Web面接を取り入れる

Uターン・Iターン・Jターン希望者を採用する場合、応募者が遠方にいるケースが多いです。移動の手間や金銭的負担などを減らすためにも、Web面接を取り入れるようにしましょう。

また、遠隔地での就業となる内定者の中には、内定後に新たな不安や疑問を抱える方も少なくありません。

遠隔地での採用の場合、入社条件の提示などがどうしてもテキストベースになりがちです。

Webでのコミュニケーションをできるだけ増やすなど、信頼関係を構築する工夫も必要です。

Uターン・Iターン・Jターン向け採用のポイント

Uターン・Iターン・Jターンを希望する求職者に自社の魅力を感じてもらうには、採用プロセスにおいても工夫が必要です。

Uターン・Iターン・Jターン希望者ならではの悩みや疑問を踏まえ対応することで、求職者の興味をひき、入社意欲を高められるでしょう。

転勤の有無を明確に提示する

Uターン・Iターン・Jターン転職を希望する人は、その土地での生活を大きなメリットと捉えています。

転職してすぐに転勤があるような企業では、Uターン・Iターン・Jターン採用のメリットが感じられず、応募者が集まりません。

求人情報には転勤の有無を明確に記載し、なるべく同じ場所で長く働けるように配慮したほうが、応募者の増加につながりやすいでしょう。

テレワークなど多様な働き方を提示する

テレワークなど多様な働き方を提示するのもポイントです。

Uターン・Iターン・Jターンを希望する人の中には、介護や育児などさまざまな事情を抱えている方も少なくありません。

また、Uターン・Iターン・Jターンで、ワークライフバランスを充実させたいと考える人も多いでしょう。

フレックスタイムやテレワークなど、柔軟な働き方を提示することで、さまざまな事情を抱えた人でも応募しやすくなり、多様な人材の応募が見込めます。

給与や福利厚生を具体的に提示する

Uターン・Iターン・Jターンの場合、給与や福利厚生にも配慮したプランの提示が必要でしょう。

給与については、能力面に応じた給与体系の提示が必要でしょう。

一般的に都心部から地方に転職すると給与は下がる傾向にあります。

都心部とは家賃や物価などに違いはあるものの、下がって当然という姿勢では優秀な人材の採用にはつながりません。

地方自治体の支援策も活用しながら、地域性だけでなく能力に見合った賃金を支払えるような給与体系の整備が必要です。

また、遠隔地からの移住を前提としたUターン・Iターン・Jターンの場合、就業の際には家探しや引っ越しなどの費用が発生します。これらの支払いを負担と感じる人も少なくありません。

借り上げ社宅や社員寮の整備、家探し・引越し費用の一部負担などの福利厚生を充実させることで、Uターン・Iターン・Jターン希望者をサポートしましょう。

Uターン・Iターン・Jターン採用で優秀な人材を確保しよう

新型コロナウイルスの影響により、これまで以上にUターン・Iターン・Jターンの希望者は増えています。

Uターン・Iターン・Jターン希望者は、仕事内容や給料の高さよりも、勤務地やQOLなどを重視する人も多く、これまで地方では採用の難しかった優秀な人材も少なくありません。

これらの求職者が働きやすい環境を整えることで、優秀な人材を採用できるようになるでしょう。

まずはこの記事を参考に、できるところから工夫してみてはいかがでしょうか。