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「入社したい」と思ってもらえる募集要項作成のポイントを解説

効果的に採用活動を行いたいと考えているのであれば、魅力的な募集要項の作成が必要です。そのためにおさえておきたいポイントについてご紹介します。

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募集要項の作成が重要な理由

なぜ募集要項の作成が重要なのかというと、求職者のモチベーション要素と深く関わっているからです。求職者は気になる企業の募集要項を確認し、自分にとってやりがいがあるか、スキルアップが期待できるかなどを判断します。

そのため、単純に応募の条件が書かれているだけの募集要項では、自分にとって魅力的な企業かどうかが判断できません。求職者が実際に働き始めた時のことをイメージできるような募集要項の作成を心がけると良いでしょう。

やりがいやスキルアップを重視して企業を比較している求職者は、大きな活躍が期待できる人材ともいえます。そういった人材を逃がさないためにも、作成する募集要項の内容にこだわる必要があります。

募集要項作成のポイント

募集要項を作成する際におさえておきたいポイントについてご紹介します。書き方の事例も参考にしてみてください。

職種

募集している職種については、できる限り詳しく記載します。内容がわかりづらかったり、意味を勘違いしたりするような表現は避けましょう。

例えば「システム開発」とだけ書かれていても、何に関するシステム開発なのかがわかりません。業務内容が想像できるような内容にすることが重要です。

【悪い例】

  • システム開発

【良い例】

  • 機械系エンジニア(家電製品や自動車などの製品開発における機構設計、解析業務など)

給与・賞与・諸手当

給与については求職者が特に注目しているポイントであるため、明確に示す必要があります。経験や技能などによって優遇されるのであれば、その具体例についても記載しておきましょう。「自分の場合はいくらくらいか?」が想像しやすくなります。

【悪い例】

  • 21万円~30万円程度(※経験や能力によって優遇)

【良い例】

  • 21万円~30万円程度(※経験や能力によって優遇)
    例)未経験・入社1年目25歳…年収350万円/月給28万円
    入社10年目45歳…年収700万円/月給60万円

試用期間

試用期間がある場合は必ず記載しておきましょう。記載がない場合、試用期間がないものと受け取られてしまう可能性があります。また、具体的な期間や条件についても明記しましょう。

【悪い例】

  • 試用期間あり

【良い例】

  • 試用期間あり(3カ月)
    ※試用期間中の月給は20万円

応募資格

応募資格は、自分でも応募できるか判断するための大切なポイントです。できる限り詳しく記載しておくことをおすすめします。未経験者でも可とする場合は、未経験でもどのような人を求めているのかを記載しましょう。

【悪い例】

  • 実務経験3年以上

【良い例】

  • これまでにプログラミング設計経験が3年以上あり、機械分野に関する知識がある方。学歴は不問。

研修制度

研修制度が用意されている場合、具体的な内容を記載しておくと求職者は安心します。社員研修で何が行われるのかについて記載しておきましょう。

【悪い例】

  • 研修制度、資格取得支援有り

【良い例】

  • 入社時研修:オンライン・通学による資格・セミナー・英会話研修
  • キャリア研修:毎月一度スキルアップ・キャリアアップに関するキャリア研修有り
  • 資格取得奨励金制度:1万円~30万円

勤務時間

勤務時間は24時間制で明記します。休憩時間なども書いておくと良いでしょう。

【悪い例】

  • 一日7時間

【良い例】

  • 8:30~17:30 (所定労働時間:8時間0分、休憩時間:60分)
  • 時間外労働:有

休日・休暇

休日や休暇がどれくらいあるかも求職者が重視しているポイントです。週休何日制かを記載しましょう。また、休日休暇がある場合はそちらについても記載しておきます。

【悪い例】

  • 週休2日制

【良い例】

  • 週休2日制(土日)、祝日、有給休暇(年間10日~20日)、GW、夏季休暇、年末年始、出産・育児休暇など

福利厚生

福利厚生は、企業の魅力をアピールしやすいポイントでもあります。珍しい手当や、表彰制度などがあれば記載しておくと良いでしょう。

また、寮費補助などについて記載する場合、利用の条件があればこちらについても忘れずに記載しておかなければなりません。例えば、自宅通勤できない場合のみ対象になるなどの条件について記載が必要です。

【悪い例】

  • 社会保険完備、各種優遇制度有り

【良い例】

  • 社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、交通費支給、業務手当、家族手当、退職金制度、単身寮の寮費補助(自宅通勤できない場合のみ)、各種提携施設

勤務地

勤務地には、採用された後に勤務する具体的な住所を記載しておきます。どこで働くことになるのか、自宅から通いやすいのかなども重視されやすいポイントです。曖昧な書き方だと実際に自分が通勤するイメージが湧かないため、注意しなければなりません。

また、勤務地が複数あるような場合はそれらの詳細についても書いておいた方がわかりやすいです。

【悪い例】

  • 東京都内

【良い例】

  • 東京都千代田区(最寄駅JR山手線/神田駅)
    ※勤務地が複数ある場合は「新宿、渋谷他23区内の8店舗」など

コメント

コメントは自社のPRに活用できる部分です。自社の強みや大切にしていること、他にはないような研修、講座などがあれば積極的に記載しておきましょう。

コメント部分は企業からのメッセージであるため、書き方によって企業のイメージが変わることがあります。時間をかけて丁寧に考えましょう。とくに求職者は教育制度が充実しているか、働きやすさを実現するためにどういったことに取り組んでいるかなどを重視している傾向が強いです。これらに関する内容があれば、入れておきましょう。

【悪い例】

  • ご応募お待ちしています。

【良い例】

  • 当社ではワークライフバランスを整えるため、フレックスタイム制を導入しました。一人ひとりが都合に合せて働きやすい環境を実現しています。また、スキルアップを支援するための各種制度も整っているため、ぜひ当社で学びながら働いてみませんか?

募集要項の禁止表現

募集要項を作成する際には、禁止表現に該当しないように注意しなければなりません。禁止表現とは、法律によって規制されている表現、ワードのことです。知らなかったからといって許されるものではないため、よく理解しておかなければなりません。

まず、実際の条件や待遇とは異なる内容を記載するのはNGです。例えば、本当は毎日残業があるにもかかわらず「時間外労働なし」と書いてしまうと求職者を偽ったことになります。

それから、特定の差別に繋がるような表記も禁止です。例えば「営業マン」は男性を指す言葉であるため、性別を限定する表現になってしまいます。そうではなく、「営業スタッフ」、「営業職」のように表現しなければなりません。

他にも「女性は未婚者優先」や採用人数で「男性3名、女性1名」のように性別で異なる条件を記載するのもNGです。

同じく「40歳以上は適性検査が必要」のように年齢に関する差別と思われる表現もやめましょう。人種や身長などに関する表現、指定にも注意が必要です。もし禁止表現を使用した場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられることがあります。

具体的な注意点については以下に詳しく記載されているので、確認してみてください。

募集要項作成は慎重に

募集要項は、どのような人物を求めているのか記載するためのものではありますが、内容によって受け取る印象が大きく変わります。そのため、入社したいと思ってもらえるような魅力的な募集要項を作成するようにしましょう。

最低限必要なことだけを記載しているような募集要項では、企業としての魅力が見えてきません。求職者が何を重視しているのか、求めているのかを理解したうえで募集要項の作成に取り組んでみてください。